牧庵鞭牛
(宮古市)
歴史・文化
宮古街道(国道106号)を開削した鞭牛和尚の像
三陸に道を拓いた信念の人
牧庵鞭牛は、宝永七年(1710)に和井内村(現・宮古市和井内)の農家に生まれました。若い頃は牛方をしていましたが、22歳で出家。その後、42歳で発願し、73歳で座禅往生するまでの約30年間、100里にもおよぶ道路を開削しました。
鞭牛和尚が開削する前の宮古街道は、人馬の交通が困難で、数多くの犠牲者を出す難道でした。そのため洪水凶作が起これば交通は途絶し、孤立した民衆はたちまち飢餓状態になり多くの死者が出ました。
鞭牛和尚は、このことを憂い、仏教の教化だけではなく、街道の工事を行うことを決意。自らつるはしを握り、村と村を繋ぎました。茂市と蟇目の間にある閉伊街道の難所「熊の穴」の開削では村人450人が協力したと伝えられています。和尚の熱い想いはいまも伝えられています。
INFORMATION
住 所 |
〒028-2101 宮古市茂市第5地割2 新里生涯学習センター |
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電話番号 | 0193-72-2019 (新里生涯学習センター) 0193-62-2111 (宮古市教育委員会生涯学習課) |
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