春子谷地
(滝沢市)
自然景観
貴重な湿原植物が咲く『春子谷地』
春子谷地(はるこやち)は岩手山南東の鞍掛山山麓、標高約450mに位置する20ha以上もの広大な湿原です。ワタスゲ、トキソウなどの湿地特有の植物のほか、日本における分布の南限といわれるシロミノハリイなどの希少な植物の生息が知られており、全国でも貴重な湿原のひとつといわれています。標高が低く、人家の近くにこれだけの広さの湿原が残っている場所も珍しく、岩手県の自然環境保全地域・市の天然記念物に指定されています。また、湿原の植物は踏みつけに弱いため、ふだんは人の立ち入りが禁止され、保護されています。
湿原の花畑こそ鑑賞できませんが、春子谷地湿原の南側を通る県道鵜飼安達巣子線の道路脇から岩手山の雄大な眺めが得られます。東北自動車道滝沢I.C.から小岩井農場方面へ抜ける県道のため、ドライブ途中の格好のビューポイントになっています。
春子谷地の地名は、昔、鞍掛山南口のふもとに炭焼きをしている両親と三人で暮らしていた春子という娘が、沼の主と恋におち、その沼に身を沈めしまったという伝説に由来するといわれています。
INFORMATION
住 所 | 滝沢市岩手山 |
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電話番号 | 019-684-2111 (滝沢市観光物産課) |
MAP情報