八幡平市 迫力ある自然を気軽に楽しむ

　八幡平市は、県都盛岡市の北西に位置し、西は秋田県仙北市、鹿角市、北は青森県田子町と接しています。北東北（青森県・秋田県・岩手県）のおおよそ中心でもあり、高速道路や国道、鉄道を利用した隣県との交通の結節点となっています。豊かな自然が魅力で、秋の紅葉シーズンを中心に多くの観光客が訪れています。観光客を受け入れるホテルやペンションも充実しています。
　市西部に連なる八幡平（1,613メートル）を中心とした山々は、「十和田八幡平国立公園」に指定され、ダケカンバやアオモリトドマツの原生林、多種多様な高山植物など雄大な自然美を満喫できます。冬は雪に閉ざされる国立公園ですが、県道の冬季封鎖解除後に見られる雪の回廊や、八幡平山頂付近にある「鏡沼」の雪解けの様子が龍の目に見える「八幡平ドラゴンアイ」も人気となっています。
　火山活動が活発な地域でもあり、岩手山麓に広がる黒く荒涼とした岩原である「焼走り熔岩流」は国の特別天然記念物にも指定される特徴的な火山景観の一つです。また、古くから湯治場として利用されてきた名湯をはじめ、多様な泉質の温泉にも恵まれています。
　冬季には、ウィンタースポーツを目的とした観光客が国内外から訪れます。市内に複数あるスキー場で、良質な雪質を楽しむことができます。スキー競技では、世界で活躍するアスリートも輩出しています。
（写真/山頂散策路（八幡平）　安比高原スキー場　松川温泉）

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