つなぎ温泉
(盛岡市)盛岡の奥座敷は開湯900年!
「盛岡の奥座敷」といわれるつなぎ温泉の歴史は、平安末期、源義家と安倍貞任が戦った「前九年合戦 ( 1051~1062年 ) 」までさかのぼります。義家がこの地に陣を置いた際に温泉を発見し、近くにあった穴のあいた石に馬を繋いで入浴しました。その石は繋石 ( つなぎいし ) と呼ばれ、つなぎ温泉の名前の由来となったと伝えられています。繋石は、温泉街の奥にある「つなぎ温泉神社」に残されています。
そんな歴史あるつなぎ温泉の泉質は、透明な単純硫黄泉が多く、神経痛や冷え性などの効能が高いと評判。眺めのよい露天風呂のほかさまざまなスタイルのお風呂が登場し、湯めぐりの楽しみもあります。また、疲労回復や健康増進のためにゆっくり湯治ができる宿もあります。おもてなしはお湯ばかりではありません。各ホテル・旅館とも、地元の食材をメインにした料理を出しており、温泉と共に人気があります。日帰り温泉OKの宿も多く、料理と温泉をセットにした日帰りパックを出しているところ ( 予約制 ) もあります。
《足湯》 つなぎ温泉バス停から温泉街へと続く通り沿いには、無料で利用できる足湯があります。湯温は約40度。10人ほどが腰かけられるスペースで、のんびり湯に足をつけていると、からだもほっこり温まって、うっすら汗がにじむほど。地元の人たちも利用する憩いの場になっていて、井戸端ならぬ足湯会議が楽しめます。広い無料駐車場も近くにあるので、ドライブの休憩にもお立ち寄りいただけます。
《ぶらり歩きがおススメ》 温泉街の中には、足湯のほかに手湯や伝説の猫石、おいしい水が湧く神社などがあり、ぶらり散歩もおススメです。
《秀峰岩手山を仰ぎ見る御所湖》つなぎ温泉を語る上で、遠くに望む岩手山と静かに湖面をさざめかす御所湖は外せません。御所湖は、北上川水系のひとつ雫石川をせき止めて造られたダム湖で、つなぎ温泉の目の前に広がります。朝の光を受けてきらめく水面、鏡のように青い空や山々を映しこむ湖面、稜線が紅く染まる夕暮れ時と、一期一会の風景に心が和みます。御所湖にかかるつなぎ大橋のたもとの広場には、岩手県出身の彫刻家・舟越保武作「シオンの像」があります。この像は、田沢湖にある同氏の「たつこ姫の像」と十和田湖にある高村光太郎の「乙女の像」、ともに、みちのく三大湖の彫刻として知られています。
また、つなぎ温泉側から宮沢賢治が好きだった七ツ森を眺めることができます。賢治の時代にはまだ御所湖は造られておりませんから、賢治が見た七ツ森の風景とは異なりますが、どっかとそびえる岩手山とその手前にデコボコ連なる七ツ森の山並み、そして満々と水をたたえる御所湖が織りなす風景は、イーハトーブ ( 理想郷 ) のやさしさに満ちています。
INFORMATION
お問い合せ | 盛岡市つなぎ温泉観光協会 |
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住 所 | 〒020-0055 盛岡市つなぎ字湯の舘121-1 |
電話番号 | 019-689-2109 |
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