▼わんこそば ( 盛岡市 )
仲間との競い合いも楽しい、振る舞いそば
由来は諸説ありますが、南部地方の風習「そば振る舞い」がルーツといわれる「わんこそば」。宴席でそばを振る舞うとき、一度に大勢の客に茹でたてのそばを出すことができないため、少しずつ椀にもって出したのが始まりと言われています。
食べ方は、給仕さんが椀に投げ込むそばをツルリと食べるだけ。たくさん食べるコツは、どんなにツユがおいしくても飲まないこと。薬味が何種類か並ぶので、それで味を変えながら食べると箸がすすみます。「もうこれ以上食べられない」と思ったら、給仕さんがいる前で椀にフタをします。椀に少しでもそばが残っていたらダメ。残さず食べて、きっちりとフタをしましょう。
「はい、じゃんじゃん!」という給仕さんのかけ声や掛け合い、仲間との競い合いが楽しい「わんこそば」。盛岡市内には、「東家」や「直利庵」など、「わんこそば」を出すそば屋が数軒あり、それぞれそばやそばツユに特徴があるので、食べ比べも楽しいもの。そば屋によって多少の差がありますが、おおよそわんこ10杯がかけそば1杯分の目安です。さて、あなたは何杯食べられるでしょうか?
また、毎年11月には「全日本わんこそば選手権」が盛岡で開催されます。全国各地から大食いのツワモノが集まるこの大会にもぜひ挑戦してみてください。
※わんこそばの「わんこ」は「椀」のことです。岩手の方言で、「〇〇〇っこ」と名詞の後に「こ」をつけます。「お茶っこ」「酒っこ」「犬っこ」「馬っこ」などのように親しみのあるもの、かわいらしいもの、身近なものなどにつけて話すことが多いようです。
[基本情報]
所在地:岩手県盛岡市
電話番号:019-604-3305 ( 財 ) 盛岡観光コンベンション協会
ホームページ:あり ( http://i-namamen.com/ )
入場料:019-604-3305 ( 財 ) 盛岡観光コンベンション協会
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